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ピンプ

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著者:アイスバーグ・スリム 訳者:浅尾敦則 出版社:アーティストハウス 角川書店 発行年:2001年7月26日第1刷 サイズ:182x120x23 種類:ソフトカバー 状態:しみ やけ 少スレ 1967年発表(本書には1969年と表記があるが初版は1967年)。元「ピンプ」いわゆる売春斡旋業である「ポン引き」の過去を持つ作家アイスバーグ・スリムの自伝小説。 アイスバーグ・スリムは、18歳ではじめたシカゴでの「ポン引き」の仕事を42歳で辞め、ロサンジェルスに移り住んで彼の妻ベティー・シューの薦めで作家となリました。本書「ピンプ」は、「ポン引き」時代の経験を活かしたスラングの多い軽妙な語り口が魅力の1冊です。 1967年はアメリカ合衆国の黒人(アフリカ系アメリカ人)が公民権の適用と人種差別の解消を求めて行った大衆的な社会運動である「公民権運動」が盛んだった時代(1965年マルコムX暗殺、1968年キング牧師暗殺により過激化)でした。 アイスバーグの妻ベティーの発言によると本書発表前に、アイスバーグが「教授」と呼んででいたある「白人作家」に本書のアイデアを盗まれそうになった経緯があったようです。どうにか出版社ホロウェイ・ハウスよりアイスバーグ・スリム名義で出版されましたが、当時のアフリカ系アメリカ人の状況において「搾取」される事は当然のような出来事だったようです。 現代においての本書の評価は、体制的抑圧に反旗を翻した黒人作家による黒人読者のための大衆向け作品という考えと、黒人性、とりわけ人種的セクシュアリティを薄気味悪く見世物にした白人志向の大衆向け作品という2つの異なった見解があるようです。 私は1979年にオルガン奏者ジャック・マクダフのバンドに在籍していたサックス奏者レッド・ホロウェイによるバンド「レッド・ホロウェイ・バンド」の格好良い演奏によるアイスバーグ・スリムのスポークンアルバム「Reflections」を聴きながら、先述の2つの見解とは異なる捉え方はないのかな、と考えています。「搾取」が当然では無い世界もあるはずだと思います。まだまだ問題は山積みなのかもしれないですが。 装幀:kunukunu(nixgraphics)

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