SOLD OUT
著者:上林曉
出版社:講談社
発行年:昭和39年11月20日初版
サイズ:196x138x23
種類:ハードカバー 函
状態:少しみ やけ
作家上林曉による24冊目の創作集。
上林は昭和37年に2度目の脳溢血で半身不随となり、それから妹・睦子による口述筆記が始まった。本作はその病後初の作品集。
タイトル作の「白い屋形船」の意味は、「死ぬ時には白い船が迎へに来る」という、上林の「郷里」の「言ひ伝へ」による。この作品は脳溢血で倒れた時の脳裏や夢の朧げな記憶を文章にしている。まさにその「白い屋形船」から見える走馬灯のような景色が、この作品から浮かび上がってくる。このユニークで幻想的な短篇は上林の中でも特に異色作だが、好きな作品です。
他作品もやはり上林の独特な視点が面白い。良い短篇集です。